ROOTS of 810s

ムーンスターの靴づくり VOL.4

2020SSのデビューコレクションから続くHOSP(ホスプ)は、
着脱しやすいナースシューズにインスパイアされて生まれたモデル。
ここでは、ルーツとなるシューズとHOSPの特徴についてデザイナーが語ります。

ー2023.4.21 UP

靴の安心感とサンダルの気軽さを
あわせもったデイリーシューズ

靴の安心感と
サンダルの気軽さを
あわせもった
室内屋外デイリーシューズ

ーHOSPの大きな特徴を教えてください

機能面では、踵部分にストレッチ素材を使用しており踏んでサンダルのようにも履ける2WAYタイプであること。そして、足への負担を軽減する低反発インソールを採用していること。デザイン面では着こなしのアクセントにもなるキャッチーな幅広のバンドがポイント。丸みのある形状でかわいらしさが感じられるからか、女性のお客様も多いですね。バンドはフルオープン&面ファスナーで着脱がしやすく、機能的な特徴でもあります。一方、甲にはゴムをつけて歩行時に脱げにくいよう配慮しました。

踵を踏んでサンダルのように履くことができる2WAYタイプ

試作時(写真左)にはなかったゴムを甲につけて足抜けを防止

ールーツとなった「OMOIYARI 510」とは?

医療の現場の声を反映したナースシューズ「OMOIYARI」のなかでも、510は踵がストレッチ素材で踏める点と甲バンドタイプなのが特徴です。ルーツモデルに選んだいちばんの理由は踵の構造ですね。しっかり靴として履けるうえ、踵を踏んでラフにも使用できる。とはいってもビーチサンダルやスポーツサンダルほどカジュアルになりすぎず、さまざまなシーンに馴染みます。HOSPはエイトテンスのデビュー時から展開していますが、“プロユースシューズの機能性を日常に”というブランドのコンセプトが端的に表現できるモデルとして企画しました。

ー日常生活に馴染む靴に仕上げるためにこだわった点は?

ルーツモデルの踵と甲のつくりはそのままいかした一方、ナースシューズに求められる静音性と通気性は取り入れていません。日常履きとしての滑りにくさを重視してソールにしっかり凹凸をつけ、デイリーシューズとしてのファッション性やデザイン性を考慮してメッシュのないシンセティックレザー(合成皮革)を主に使用しています。

デザイン面では甲バンドを大きく幅広にしたほか、カラーバリエーションにもこだわりがあります。定番のホワイトとブラックに加えて季節に合わせた色を展開しています。今季(2023SSコレクション)は落ち着きがありシックなダークパープルをご用意しました。同じシンセティックレザーでもブラックはツヤがあり、ホワイトとダークパープルはマットに仕上げています。色だけでなく、質感もお好みで選んでいただけたら嬉しいですね。

HOSPはとにかくラフに、イージーに履ける点が魅力。クッション性のあるインソールを搭載しており、長時間履いても足の負担になりにくいので立ち仕事にもマッチするのではないかと。仕事の休憩時間にコンビニまで行ったり、休日にちょっとだけ外出したりといった時に、ある程度のきちんと感を残したシューズとして幅広い年齢層の方々にご活用いただけるモデルではないかと思います。

HOSP商品について

ROOTSムーンスターの靴づくり

#エイトテンス